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分野概要

分野概要

京都大学大学院医学研究科創薬医学講座は、京都大学と支援企業が一緒になって今後の薬づくりに必要な人材を養成する講座です。医学部以外の学部卒業生には、講義・実習によりコアとなる基礎医学知識(Layer 1)を系統的に教授し、医学部卒業生を含む全履修生に最新の創薬に必須の臨床遺伝学、バイオインフォマティクスなどの実習(Layer 2)、様々なヒト疾患を対象にした病態から薬物標的抽出の演習(Layer 3)、さらに、バイオバンク、ビッグデータ、探索臨床、知財から創薬のビジネスモデルまで(Layer 4)を講述します。さらに、これらの知識をメディカルイノベーションセンターでの産学連携プロジェクトなどの創薬研究に参画して実践します。これにより、アカデミア、製薬企業での研究職、起業家、開発マネジメント、産学恊働プロジェクトなどで活躍する人材を育てます。

 

教育課程概要

21世紀初頭のヒトゲノム配列の決定以来のゲノミクスの進展、様々な遺伝子操作・ゲノム編集法の創出、イメージング技術の革新などにより近年の医学の進歩はめざましく、いまや、基礎医学、臨床医学が渾然一体となって、医学の本来の目的である病気・病態の解明が行なわれている。この進歩は、本来必然的に、医学の究極の目的である新規治療法による病気の克服に結びつくべきものであるが、ここでの進展は遅れている。医薬品の創製は、医学研究を行っている大学などのアカデミアと具体的な新規医薬品の創出・開発を担当する製薬企業との密接な連携によってこそなされるが、上記状況は、この2つの当事者各々の中、また、この2つを繋ぐ過程に様々な隘路(あいろ)が存在することを示している。本分野では、この隘路(あいろ)を埋める研究と人材の養成を行う。

研究

研究は、ヒトでの情報をいかに実験系におとし込むか、また、モデル動物での所見のヒトでの有用性を前臨床段階でいかに検証するか、という双方向性の創薬手法の探求を中心とする。メディカルイノベーションセンターで行われている創薬のための産学恊働プロジェクトを中心に、創薬過程での隘路(あいろ)の同定とそれを解決する手法の発見・構築を行う。修士・博士課程の学生は、各スタッフが関係するプロジェクトの具体的な創薬研究に参画することもできる。

教育

教育は、まず、カレントな医学情報を充分に応用できる創薬研究者を養成するため、将来創薬の現場で働く医学部以外の学部出身者に、修士課程での小グループでの講義・実習・演習を通して、解剖学・生理学を中心とするコアの基礎医学、病態を基礎・臨床の双方から理解する病理学、医薬協同の創薬研究の基礎となる患者検体・情報を扱う諸制度・倫理の基礎知識を修得させる。加えて、全ての履修者に疾患の遺伝学を基にしたバイオインフォマティクスとこれらを基盤とした病気・病態研究によって医学の系統的理解を図る。また、研究科の他の分野、支援企業、薬事行政当局などからの講師を招き、知財の基礎、バイオベンチャーを含む企業の創薬戦略・ビジネスモデル、薬事行政の考え方、アカデミアでの探索臨床の実際の理解・修得をめざす。

キャリアパス

創薬研究職
(アカデミア、製薬企業、バイオベンチャー)

製薬会社開発マネジメント

起業家

産学協同コーディネーター

トランスレーショナルリサーチ
コーディネーター

大規模リサーチ解析

デジタルヘルスマネジメント

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